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労働環境の悪いブラックな運送会社の特徴とは?トラック運転手になる前に知っておきたいこと

トラック
  • 運送業界は、ブラックなイメージだけど、実際はどうなんだろう?
  • どんな運送会社がブラックと言われるんだろう?
  • ブラックな運送会社は辞めた方がいいのかな?

と疑問に思っていることは、たくさんありますよね。

そこでこの記事では「労働環境の悪いブラックな運送会社の特徴」について詳しく解説しています。

トラックドライバーに興味がある方、またすでにトラックドライバーとして働いている方もぜひ参考にしてください。

そもそもブラック企業とは?

ブラックブラック企業とは、厚生労働省での具体的な定義はありません。

一般的には、異常な長時間労働や残業代を支払わない、ハラスメント行為が横行するなど、社員を都合のいいよう使い潰す企業のことを指します。

ブラック企業の代表的な特徴10個

  1. 長時間労働・過重労働
  2. 休日が少ない・有給が取れない
  3. 給料が低い・最低賃金を下回っている
  4. 勤務時間にカウントされない時間がある
  5. 残業代が出ない
  6. 謎の雇用契約
  7. 従業員の入れ替わりが激しく離職率が高い
  8. パワハラやセクハラの横行
  9. 社内で精神論が多い
  10. 募集時の説明と実際の雇用条件が異なる

運送業界はブラックな会社が多い?

運送業界は、ブラックと言われる会社も多く、トラック業界全体がブラックな業界というイメージを持つ人も少なくはありません。

長時間走り続けることが原因で起きてしまう事故などが、問題となり「ブラックな業界」という認識が一般的となってしまったと考えられます。

そのため、運送会社各社は長時間労働など過酷な労働環境が影響し、トラックドライバーの人手不足に悩まされています。

そういった背景から、積極的に進めているのが、現在の「物流業界の働き方改革」です。

運送会社各社の努力もあって、ブラックな運送会社は減ってきており、トラックドライバーの待遇は、昔に比べれば良くなってきました。

ですが、まだまだ労働環境の悪いブラックな運送会社が多く存在しているのが現状です。

労働環境の悪いブラックな運送会社の特徴

  • 拘束時間や労働時間が長い
  • 残業代が出ない
  • 長時間のみなし残業時間がある
  • 正規雇用ではなく請負契約
  • 事故費用の自腹負担額が大きい
  • 求人募集が常に出ている
  • 保有車両とドライバーの人数に差がある
  • トラックの年式が古い車種ばかり

順番にご紹介していきます。

拘束時間や労働時間が長い

荷物トラックドライバーの仕事は、拘束時間や労働時間が長くなりがちです。荷物の積み込みや、配送先での荷降ろしの際に時間がかかってしまったり、道路状況によっても大きく左右されます。

近年では、働き方改革の影響もあって、運送業界全体で拘束時間を少なくする取り組みが行われていますが、拘束時間や労働時間が長い運送会社は、まだまだたくさんあるのが現状です。

トラックドライバーは、1日の拘束時間が13時間以内と原則として決められていて、延長した場合で16時間が限度となっています。

仮に16時間の拘束時間があるとすると、朝8時から夜中24時までとなります、、

このような会社は、ブラックな運送会社といえるでしょう。

残業代が出ない

コンテナトラックドライバーには、荷待ち時間というものがあります。「荷積み・荷降ろし」の際に工場や倉庫、配送先で待たされることがあり、待機時間になります。

労働基準法では「荷待ち時間や待機時間も労働時間内」とされていますが、会社によっては「荷待ち時間や待機時間」を労働時間外として、差し引いて計算する会社があります。

このような運送会社は明らかにブラックといえますし、残業代が出ないということは論外です。

「うちの会社は、ちゃんと残業代出してるからよ」と待遇がいいことアピールしてくる社長さんなんかもいますが、当然のことであり、普通のことです。

残業代はもらえて当たり前です

長時間のみなし残業時間がある

みなし残業とは、賃金や手当ての中に、あらかじめ一定時間分の残業代を含ませておく制度のことです。

例えば、募集要項や雇用契約書に

「月60時間の残業を含む」などと記載されている場合、月60時間までの残業代は、賃金とは別に残業代として支給されないというこです。

そして、最低でも月60時間の残業時間があると考えられます。

現在では、みなし残業代を支払っているからと言って、一定時間を超えた分の残業代を支払わないブラック運送会社が多くあります。

正規雇用ではなく請負契約

運送会社はまず「正規雇用」というのがホワイトな運送会社の基本です。

正社員のトラックドライバーは「健康、雇用、労災保険、厚生年金」など、福利厚生や待遇面がしっかりしています。

ですか、請負契約の場合

  • 社会保険や厚生年金を負担する必要がない
  • 残業代など各種手当を支払う必要がない

以上のように「正規雇用」に比べて、安く労働させることができるので、会社にとってはメリットです。

そして、労働条件や仕事内容は、正規雇用と同じなので請負契約の場合ドライバーにとっては、明らかにデメリットになります。

何かあった時にきちんとした保障がない請負契約の運送会社は、労働条件が悪くブラックの可能性が高いといえます。

事故費用の自腹負担額が大きい

事故トラックドライバーは、運転する仕事である以上、常に事故と隣り合わせの状況です。自分では十分注意していたとしても、もらい事故など、どうしても避けられない場合もあります。

そして、事故を起こしてしまった際、運送会社によってルールは様々です。

毎月の無事故手当が数ヶ月間カットされる程度のペナルティであれば、良心的で可愛いもんです。

しかし、酷いところになると事故費用全額を、ドライバーに請求する会社があります。

「お前の不注意で起こした事故なんだから、責任をとれ」と言われ、倉庫の修理代+トラックの修理代で100万円請求され、毎月の給料から天引きされたという話もあります。

ドライバーが全額負担するというのは確実に間違っていますし、支払う必要もないですが、このようなブラックな運送会社は多いです。

求人募集が常に出ている

求人募集が常に出ている運送会社は、労働環境が悪くブラックな運送会社の可能性があります。

現在、運送業界は深刻な人手不足の状況なので求人を募集しても、なかなか人が集まらないという会社もあります。

常に求人募集が出ている運送会社は、仕事がキツかったり、なんらかの事情がある可能性が高いです。

人の入れ替わりが激しい運送会社は労働環境が悪くブラックの可能性がありますので注意が必要です。

保有車両とドライバーの人数に差がある

トラック運送会社の仕事内容や仕事量に対して車両台数が少なかったり、車両台数に対してドライバーの人数が足りていないような会社は、激務でブラックである可能性があります。

ドライバーの人数が明らかに足りていない運送会社は、当然ドライバー1人あたりの仕事量が増えるので負担がかかります。

なので、休みがとれないなんてこともよくあり、体調が悪くても休めず無理に出勤させられるとか、よくある話です。

このような人手不足の影響で、無理な運行スケジュールが組まれるため、事故が起きてしまうのです。

トラックの年式が古い車種ばかり

年式の新しいトラックは、衝突防止システムや車線を外れたら警告音がなかったり、安全性が格段に進化しています。

ですが、年式の古いトラックだと、このような安全装備は付いていません。

ボロくて古いトラックしかないような運送会社は、だいたい社長がケチな人間で労働環境が悪いです。

故障しても走行に問題がなければ直してくれないなんてことはよくあります(笑)

このような運送会社は、簡単な整備であれば当たり前のように運転手の仕事としてやらされたり、休みもなく安月給の会社が多い傾向にあります。

年式が古く、ドライブレコーダーも装備していない安全性の低い運送会社は、間違いなく労働環境としては悪く、ブラックな運送会社といえるでしょう。

労働環境の悪いブラック運送会社は辞めた方がいい?

結論から言いますと「辞めた方がいいか、どうかは人それぞれ」です。

「労働環境の悪いブラック運送会社なんかさっさと辞めるべきだ!」と言う人もいますが、僕はそんなことはないと思っています。

これからの運送業界は、働き方改革や法律が厳しくなっている影響もあり、今より給料は下がります。「給料が減るのは困る」という人は、多いはずです。

例えば、拘束時間や労働時間の長いブラックと言われている運送会社でも、給料がたくさんもらえて、残業代もきっちりもらえるという会社もあります。

「仕事内容は多少キツいけど、給料での見返りがしっかりある」

ブラックな運送会社の方が稼げるし、合っているから好きだという人も中には、たくさんいます。

もしくは、労働時間が長くてもそれなりの給料がもらえていればブラックと感じない人もいるので、ブラックかどうかの判断基準は、人それぞれ違うということです。

ですが、仕事がキツい上に給料も安く「今の会社で働き続けるのは、苦痛だ」という人もたくさんいます。

このような人は、辞めて労働環境のいい運送会社に転職するべきです。

運送会社は、たくさんあるので今の会社で我慢して働き続ける必要はありません。

大切なのは、今の会社の労働条件が、あなたに合っているか、納得できるか、そして、無理なく働いていける労働環境かどうかです。

まとめ

まとめ

この記事では「労働環境の悪いブラックな運送会社の特徴」について解説してきました。

運送会社は、社員数万人規模の大手企業から、社員数人の個人経営の会社まであり、まともな会社もあれば、超ブラックな会社もあり様々です。

すべてがブラックというわけではありませんが、労働条件の悪い運送会社は今だに多くあります。

トラックドライバーの仕事は、煩わしい人間関係もなく1人で気楽に仕事ができるので、とても魅力的な仕事です。

運送会社は星の数ほどあります!

あなたにも合う会社は必ずあるので、今回説明した記事の内容を参考に、転職活動に挑戦してみて下さい!