未分類

タンクローリーの種類や特徴/必要な免許や資格を詳しく解説!

タンクローリー

トラック運転手の中でもタンクローリー運転手への転職を考えているあなた!

  • タンクローリーにはどんな種類があるんだろう?
  • どのような免許が必要になるんだろう?

と疑問に思っている人は多いですよね。

一般的なイメージとしてタンクローリーと言えば、ガゾリンや灯油を思い浮かべる人が多いと思いますが、他にも様々な種類があります。

この記事では「タンクローリーの種類や特徴」「必要な免許や資格」などについて詳しく解説しています。

タンクローリーってどうゆう車両?

Q&Aタンクローリーとはトラックの一種になり、車体の荷台部分に大きな円筒状のタンクを備えた車両になります。

荷物となるのは以下の通りです。

  • ガソリンや灯油などの危険物
  • 化学薬品などの毒劇物
  • 液化石油ガスなどの高圧ガス
  • セメントなどの粉粒体

このような荷物は、通常のトラックでは運搬することができないためタンクローリーが必要になります。

荷物を運搬する際には内容物が分かるように「ステッカー」または「板」を外部から見えるところに貼ることが義務付けられています。

  • 危険物は「危」
  • 毒物は「毒」
  • 高圧ガスは「高圧ガス」

以上のように記載すべき内容も規定されているのが特徴です。

タンクローリーの特徴

特徴タンクローリー運転手は、他のトラック運転手のように手作業での荷物の積込みや荷降ろし作業がありません。

自分の力を使って荷物の積込みや荷降ろし作業がないということです。

なので、体力的にも身体の負担が少なく長く働くことができるというのがタンクローリー運転手の特徴です。

シート掛けや荷締め作業がない!

レバーブロック出典:https://www.maruichi-tec.co.jp

他のトラック運送業の仕事は、荷物を積み込んだらラッシングベルトやレバーブロックなどで荷物をしっかりと固定します。

そして、運転中は荷崩れを起こさないよう、急ハンドルや急ブレーキなどに注意が必要ですが、タンクローリーの場合は荷崩れの心配がありません。

シート出典:https://www.safetyservice.jp

また平車の場合、雨が降ってきたら荷物が濡れなようシートを掛ける必要があります。大型車になるとシートも重くて大きい為、かなり面倒な作業です。

ですが、タンクローリー運転手はこのような面倒な作業が一切ないのが特徴で、運転に集中することができます。

タンクローリーの種類

タンクローリーの積載物は、ガゾリンや石油・化学薬品などの危険物から、小麦粉や牛乳といった食品系などの様々な荷物を運搬します。

細かく分けると以下の通りです。

  • 危険物ローリー
  • ケミカルローリー
  • 高圧ガスローリー
  • 食品ローリー
  • 工場・現場系ローリー

順番に紹介していきます。

危険物ローリー

タンクローリー出典:https://response.jp

危険物ローリーは、燃料などの「危険物」を輸送するタンクローリーで、主に「ガソリン・軽油・灯油」などが積載物になります。

これらの危険物は、事故を起こすと火災が発生し大きな被害をもたらす可能性があるので、危険物ローリーは規則やルールが厳しいです。

運搬する際には正しい危険物取り扱い知識と安全運転意識が必要になります。

そのため、危険物ローリーの運転手は「危険物取扱者」の資格が必要です。または、有資格者を同乗させる必要があります。

ケミカルローリー

ケミカルローリー出典:http://www.jci-net.co.jp

ケミカルローリーは「化学薬品」を輸送するタンクローリーで、主に「苛性ソーダ・過酸化水素・アンモニア」などの毒劇物が積載物になります。

特別な資格がなくても運転できますが、会社によっては「危険物取扱者」の資格が必要です。

また、ケミカルローリーは危険物ローリー以上に、規則やルールが厳しいと言われています。

高圧ガスローリー

タンクローリー出典:https://recruit.jobcan.jp

高圧ガスローリーは、圧縮ガスや液化石油ガスを輸送するタンクローリーです。

主に、LPガス(プロパンガス)がメインになります。

LPガスは、家庭用の給湯器・ガスコンロや業務用のガス機器の燃料、タクシーの燃料などに使われている液化石油ガスです。

その他に、産業ガス「アルゴン・酸素・窒素・炭酸・水素」などが積載物になります。

これらの高圧ガスローリーを運転するには「高圧ガス移動監視者」の資格が必要となります。

食品ローリー

タンクローリー出典:http://www.yasudaft.co.jp

食品ローリーは、主に「牛乳・チョコレート・小麦粉・調味料・アルコール」などを輸送するタンクローリーになります。

特別な資格は必要ないですが「食品」を扱うタンクローリーなので、衛生管理が徹底しているため規則やルールが厳しいです。

積載前、荷卸後のタンク内、配管内洗浄や消毒はもちろんのこと、車両の洗車なども定期的に行う必要があります。

そして、長髪や髭など身なりに関しても厳しいです。

工場・現場系ローリー

タンクローリー出典:http://toriumi.us/sub8.html

タンクローリー出典:https://www.sanseki.co.jp

工場・現場系ローリーには、「アスファルトローリー」「バラセメントローリー」などがあります。

アスファルトは指定可燃物になりますが、どちらのローリーも特別な資格がなくても乗ることができます。

また、工場・現場系ローリーは他のタンクローリーの仕事に比べて、規則やルールが厳しくありません。

特にバラセメントローリーは、セメントの運搬なので危険ということもなく、タンクローリー未経験者の人におすすめです。

必要な免許や資格は?

免許タンクローリー運転手になるために必要な免許と資格を紹介します。

大型自動車免許

基本的にタンクローリー運転手になるには、大型自動車免許が必要になります。

中には積載物の種類や量に合わせて、準中型免許で乗れる3t車や、中型免許で乗れる4t車などもあります。

ですが、タンクローリーで使われている車両は、ほとんどの会社が大型車メインです。

求人の応募資格も、ほとんどの会社が大型免許を取得していることが前提になっていますので、取得していると転職の際に有利になるでしょう。

けん引免許

トレーラータンクローリーは「大型車」と「トレーラータイプ」の2種類があり、トレーラータイプのタンクローリーを運転する際に「けん引免許」が必要になります。

トレーラータイプのタンクローリーは、普通の大型車に比べて積載量が多く、運転スキルも求められるため給料も高い傾向にあります。

危険物取扱者

危険物取扱者とは「危険物」を扱う際に必要な国家資格となり、以下の3種類に分けられます。

  • 甲種(こうしゅ)
  • 乙種(おつしゅ)
  • 丙種(へいしゅ)

それぞれ扱える危険物の種類が異なります。

ガゾリンや軽油などを輸送する「危険物ローリー」に乗る際に必要な資格です。

基本的に乙4種を条件としている会社が多いですが、丙種でも乗ることは可能です。

高圧ガス移動監視者

高圧ガス移動監視者は、高圧ガスを安全に輸送するための「監視・管理」をする資格を持っている人のことです。

高圧ガスを輸送する「高圧ガスローリー」に乗る際に必要な国家資格です。

高圧ガス移動監視者の資格は、2日間の講習を受け、検定試験に合格することで取得できます。

「資格取得支援制度」のある会社を選ぼう!

現在、物流・運送業界は深刻な人手不足が続いています。

そのため、会社によっては大型免許やその他の資格がなくても、普通免許だけで入社できるところも増えてきています。

資格取得支援制度のある会社であれば、入社してから会社が必要な免許や資格の費用を負担してくれるので、とても魅力的な制度です。

会社を選ぶ際はできるだけ「資格取得支援制度」のある会社を選ぶようにしましょう。

まとめ

まとめこの記事では「タンクローリーの種類や特徴」「必要な免許や資格」などについて解説してきました。

タンクローリー運転手は危険な仕事と思われがちですが、規則やルールが厳しいので、きちんと守っていればそんなことはありません。

タンクローリーには、様々な積載物があり種類によっては国家資格が必要となるタンクローリーもあります。

そのため、誰でも簡単に就ける職業ではなく、特に未経験車にとってはハードルの高い業種でした。

ですが、現在はタンクローリー業界も人手不足に悩まされており「資格取得支援制度」を導入している会社が増えています。

なので、未経験者でも比較的簡単に転職することが可能になっていますので、興味がある人、転職を考えている人は思い切って行動してみて下さい!