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女性のダンプ運転手が増えてる?肉体労働などの力仕事はないの?

女性ドライバー

これまで男性の職業というイメージがあったダンプ運転手ですが、ここ最近では女性のドライバーさんを見かけることが昔に比べて多くなりましたよね。

現在の運送業界は少子高齢化の影響から深刻な人手不足となっています。通販事業の拡大や荷物の増加などから女性のドライバー求人も多く、その中でもダンプドライバーは代表格です。

そこでこの記事では、ダンプ運転手を目指す女性の方への役立つ情報を詳しくご紹介します。

女性でもダンプ運転手になれるの?

ダンプ運転手は女性でもバリバリ活躍できる職業です。

「ダンプ運転手は肉体労働や、運転が難しい」などのイメージを持っている女性が多いと思いますが、決してそんなことはありません!

現在は女性の運転手を募集している会社も多く、男女関係なく活躍できる環境にあります。

女性でもできる仕事内容

ダンプ運転手の仕事内容については、現場によって様々で毎日決まった仕事で限定されているわけではありません。

主な仕事内容を挙げると、道路工事や建設・解体現場での材料の搬入、産業廃棄物の運搬などです。

実際に土やがれき類をダンプカーに積んだり降ろしたりという作業は、ダンプ運転手が手作業で行うわけではありません。

積込み作業は、ショベルカーやホイールローダーなどの建設重機が行うのが基本になります。

また積荷を降ろす際は、下の画像のように、ダンプ運転手が運転席にあるレバーを操作してダンプアップして一気に降ろします。
ダンプレバー残土
なので女性の方でも十分に活躍できる仕事内容です。

体力や力は必要ない

ダンプ運転手に体力や力は必要ありません。ダンプ運転手が活躍する現場では荷物の積込み作業はショベルカーなどの建設重機が行うのが基本です。

ダンプ運転手が実際に作業をするわけではないので力を使うこともありません。もしこれが、手積み手降ろしであれば男性でも無理な内容です。

同じドライバー職でも運送屋さんなどは、手積み手降ろしがあります。引越し屋さんも手作業で荷物を運ぶので、かなりの肉体労働になります。

それに比べるとダンプ運転手には肉体労働がないので、かなり楽ですし強靭な体力や力などは必要ありません。

ダンプ運転手は男も女も関係ない

ダンプ運転手は男女関係ありません。

先程もお伝えしましたが、積込み作業はショベルカーなどの建設重機がやってくれます。荷降ろしはレバーを引いてダンプアップするだけです。

運転席に座っているだけです。

なので運転中や荷物の積込み積降ろし、すべてにおいて体力や腕力は必要ありません。ダンプ運転手は、運転さえできれば女性の方でも十分にこなせる仕事です。

そしてダンプカーというと大きなトラックを想像する方が多いと思いますが、大きさは様々で3tダンプなどの小さなサイズもあります。

運転が不安という女性の方は、最初は3t車から乗って、慣れてきたら徐々にステップアップしていくことも可能です。

女性のダンプ運転手が増えている理由は?

人手不足が深刻になっている現在ダンプ業界では、女性ドライバーを積極的に採用する会社や企業が増えています。

ドライバー業界では学校行事や育児休暇を取りやすくするなど、女性が安心して働けるように環境整備を進めています。

また、ドライバー不足を解消するため国土交通省が2014年から「トラガール促進プロジェクト」を開始したことから、ダンプ運転手を目指す女性が増えています。

トラガールとは?

トラガールとは、「トラック」と「ガール」を掛け合わせた言葉で、女性のトラックドライバーのことを意味します。

人手不足の影響からトラックドライバーを目指す女性の応援プロジェクトを、国土交通省が立ち上げたことがきっかけで、「トラガール」という言葉が生まれました。

国土交通省のトラガール促進プロジェクトとは?

「トラガール促進プロジェクト」とは、トラックドライバー業界全体の人手不足を改善するために、より多くの女性トラックドライバーに活躍してもらおうと、国土交通省が2014年から開始したプロジェクトです。

2020年の東京オリンピックまでに女性トラックドライバーの数を4万人まで増やす計画を立てています。

大型免許を取得している女性の数は意外と多く、トラックドライバーに興味がある女性の方も多いようです。

具体的どのような活動をしているのか?

女性トラックドライバーを増やすために、企業が取り組んでいる内容は以下の通りです。

力仕事の最小限化

トラックドライバーの仕事はトラックの運転だけでなく、荷物の積込み、積降ろしの作業があります。

重い荷物を持った作業をしなくてもすむように、フォークリフトを取り入れている企業も増えてきています。

ダンプ運転手の場合は、建設重機を使うので基本的に力作業はありません。

女性専用トイレや更衣室の設置

女性ドライバーがいる会社では、女性専用のトイレや更衣室などの設備が増えてきています。

また、定期的に清掃をするなど、清潔感あふれる職場の環境作りも進んでいます。

子供がいる方も安心の労働環境

子供がいる場合や、家庭の都合などで長時間勤務ができない女性の方も多くいます。

日帰りや決められた時間に退社できる配車にするなど、個別に勤務シフトを組んでいる会社もあります。

託児所の設置

多くの女性ドライバーが在籍している会社は、社内に託児所を設置しているケースもあります。

このようにドライバー業界全体で女性が働きやすい環境作りのために、様々な取り組みをしているので、女性ダンプ運転手が増えている理由です。

ダンプの種類と必要な免許は?

免許それぞれのダンプカーの種類やサイズによって必要な免許を見ていきましょう。

3tダンプ「準中型免許」

3tダンプ出典:https://www.truck-bank.net

ダンプ業界で使用されているサイズが1番小さいダンプカーは3tダンプになります。

ダンプ運転手を目指すのであれば最低でも準中型免許が必要になります。ダンプ初心者の女性の方は、3tダンプから乗って徐々に慣れていくと良いでしょう。

4tダンプ「中型免許」

4tダンプ出典:http://www.taiyojidosha.com

4tダンプはダンプ業界の中でも需要が非常に高い車両で、サイズも3tダンプに比べて一回り大きいです。

8t・10tダンプ「大型免許」

8tダンプ出典:http://kawano-ent.co.jp
10tダンプ出典:https://www.kuriyama-truck.com

8tダンプは4tダンプと、ほぼ同じ大きさですが、10tダンプはダンプカーの中でも1番大きな車体になります。

それぞれの免許取得にかかる費用

普通免許を取得済みの場合にかかる費用は以下の通りです。

  • 準中型免許 約15万円
  • 中型免許 約19万円
  • 大型免許 約35万円

※免許取得にかかる費用は、通い、または合宿、地域や教習所によって大きく変わります。

準中型免許だけを持って入社した場合に、必要に応じて中型・大型免許の取得支援をしてくれる会社がありますが、そのような制度が整っていない会社もあるので注意が必要です。

女性にダンプ運転手をおすすめできる理由は?

女性にダンプ運転手がおすすめできる理由は以下の3つです。

  1. 高度な運転スキルが身につく
  2. 面倒な人間関係が少ない
  3. 女性が働きやすい環境に変化している

順番にご紹介していきます。

高度な運転スキルが身につく

ダンプは大型ダンプでも、他の大型トラックに比べると車長が短いので、運転は簡単だろうと思う方は多いと思いますが、それは大きな間違いです。

ダンプ運転手の行く現場は狭い場所が多いです。さらにそこへバックで侵入していくことが基本になります。

なので他のドライバー職に比べて高度な運転スキルが身につきます。

またダンプカーの運転に必要な免許や資格を取得することで、ダンプ運転手を辞めたとしても、大型免許などがあれば他のドライバー職への転職がしやすくなるため将来性も広がります。

面倒な人間関係が少ない

ダンプ運転手の大きな特徴は、運転中は1人のため1日を通して1人で仕事ができます。

なので面倒な人間関係がなく、ストレスなく仕事をすることができます。

ダンプ運転手は、人間関係や人付き合いが苦手な方にはぴったりの仕事かもしれません。

女性が働きやすい環境に変化している

現在ダンプ業界に限らず、ドライバー業界全体で深刻な人手不足の状況にあります。

先程もお伝えしましたが、「トラガール促進プロジェクト」のお陰でドライバー業界全体が、女性でも働きやすい労働環境作りを積極的に行っています。

なので、ドライバー業界にとって救世主となる女性ダンプドライバーの採用に力を入れるようになっています。

男性社会だったダンプ業界で、職場や行き先などに女性用トイレがなかったり、女性が働きやすい労働環境が全く整っていませんでした。

ですが今現在では、そこの改善を始めている会社や企業などが、少しずつですが増えてきているので昔に比べると女性が働きやすい環境に変わってきています。

どんな女性がダンプ運転手に向いているか?

どんな女性がダンプ運転手に向いているかは以下の3つです。

  1. 車と運転が好きな女性
  2. 1人が好きな女性
  3. 集中力が高い女性

順番にご紹介していきます。

車と運転が好きな女性

ダンプの運転経験がなくても、トラックやダンプカーなど、車が好きな方や車の運転が好きな方には向いています。

また会社や現場によっては、色んな場所や地域に行くこともあるのでドライブが好きなんて方にも、向いています。

好きなことで収入を得られるということは、まさに天職です!

1人が好きな女性

運転中は1人でダンプを運転し、荷物を指定された場所まで運ぶことが仕事です。

そのため他人と一緒に仕事をすることがないので、1日の労働時間のほとんどを1人で過ごすことができます。

また周囲の環境に左右されることもないので、1人でストレスなく仕事をしたい方に向いています。

集中力が高い女性

ダンプ運転手やドライバー職は、集中力がかなり必要な職業です。

「運転中に事故を起こすかもしれない」、「もしかしたらかなり危ない事故もあるかもしれない」と常に集中力を持って運転することは、とても大切なことです。

なので集中力が高い女性の方には向いています。

女性がダンプ運転手として働くメリットは?

女性がダンプ運転手として働くメリットは以下の3つです。

  1. 地理にめちゃくちゃ詳しくなる
  2. 仕事に慣れるまでが早い
  3. なんといっても気楽

順番にご紹介していきます。

地理にめちゃくちゃ詳しくなる

ダンプ運転手は勤務する場所が決まっているわけではありません。

会社や現場によりますがいろいろな場所へ行くことができるので、ダンプ運転手は当然ながら道に詳しくなります。

自分が住んでいるところ以外の地域や道を覚えることができ、小さな抜け道や、道路が空いている時間帯など、細かい知識が身につきます。

仕事に慣れるまでが早い

ダンプ運転手は他の職業や、他のドライバー職に比べて覚えることが少ないです。

最初の方は、ダンプのサイズなど、狭い道や分からない道で苦労したり若干のストレスを感じることもありますが、1ヶ月もすれば慣れてきます。

1年もすれば10年やっている運転手と、ほとんど差もなくなり一人前になれるまでが早いです。

なんといっても気楽

ダンプ運転手はなんといっても気楽に仕事ができます。

営業みたいにノルマがあるわけではないですし、事務職のように毎日パソコンの前に座っているわけではありません。

やることは安全に確実に、現場や行き先に荷物を届けることで、それさえできてしまえば、なにも問題はありません。

まとめ

ダンプ運転手は肉体労働がなく、他のドライバー職に比べても楽なため、女性の方でも十分に活躍できることが分かっていただけたと思います。

そしてダンプ業界は仕事量が増加しているのに対し人材が足りていない状況なので、女性の方でも積極的に採用する会社が増えてきています。

会社を選ぶ際は、女性の方が安心して働ける労働環境設備の整った、大きな会社を選ぶようにしましょう。